Windows7をWindows10にアップデートして、WSL2を使ってみた

Apr 18, 2020 21:00 · 2270 words · 5 minute read windows wsl thinkpad

ヤフオクでThinkpad X270を落札しました。
Windows7がインストールされている状態だったので、Windows10にアップデートし、気になっていたWSL2を使ってみました。

目次

Weindows7からWindoes10にアップデートする

下記のURLから「MediaCreationTool」をダウンロードして実行します。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10ISO

指示に従って、「ライセンスの同意」や「個人用ファイルの引き継ぎ」を設定します。
今回は、個人用ファイルは一切引き継がない設定にしてWindows10をインストールしました。

WSLって?

Windows10のインストールが終わったので、続いてWSLをインストールします。
WSLは、「Windows Subsystem for Linux」の略で、Windows環境でLinuxをを動かすことができます。
WSLが出てきた当初はとても期待していたのですが、問題もあったようです。ネットワーク周りのトラブルやファイルの読み書きが遅いという話を良く耳にしていました。
そんな中、Microsoftが本気を出して問題を解決したのがWSL2です。WSL2では、仮想マシン上でLinuxが動くので、WSLが抱えていた多くの問題を解決できるそうです。

参照URL:
完全なLinuxがWindows 10上で稼働する? 「WSL 2」とは
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1906/14/news019.html

これまで、「Windowsで○○を動かすのは辛い」という場面に出くわすこともありましたが、WSL2によって問題の多くが解決するのではないかと期待しています。

WSL2をインストールする

公式の解説動画に沿って進めます。

参照URL:
WSL 2 のインストール手順
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/wsl2-install

インストール準備

BIOS設定で仮想化を有効にする

WSL2を動かすには、BIOSの設定を変更し、仮想化技術を有効にしておく必要があります。
仮想化技術が有効になっていない状態でWSL2を使おうとすると、
「Windows の仮想マシン プラットフォーム機能を有効にして、BIOS で仮想化が有効になっていることを確認してください。詳細については、https://aka.ms/wsl2-install を参照してください」
というエラーメッセージが表示されます。

今回はThinkpad X270を使っているので、下記の記事を参考にしました。

参照URL: Virtualization Technology (VT-X)を有効にするには
https://support.lenovo.com/jp/ja/solutions/ht500006

Windoes Insider Programに参加する

Windowsメニューから、Windoes Insider Programを表示します。
2020年4月10日時点では、まだWSL2の正式版が公開されておらず、Windows Insider Programに参加した上でプレビュー版を利用することになります。
プレビュー版を利用するには、診断データを「完全」にする必要があるようなので設定します。

「開始する」

アカウントを登録します。

「新規登録」

チェックを入れて「送信」

今回は、推奨の「スロー」を選択しました。

確認して、再起動します。

Windows Insider Programへの参加が完了しました。

Windowsの設定

「Windowsの機能の有効化または無効化」から、「仮想マシンプラットフォーム」と「Windows Subsystem for Linux」を有効にします。

「仮想マシンプラットフォーム」と「Windows Subsystem for Linux」を有効にして「OK」

再起動します。

WSLのインストール

Microsoft Storeから、最新版のUbuntuをインストールします。

起動して、Ubuntuで使うユーザの登録をします。

Insider Programの更新をします。
「Insider Programに登録した時点でまずはこの更新をしたほうがよかったのではないか?」という気もしましたが、公式の動画の順序に従います。
更新には結構時間がかかるので、時間に余裕があるときに実行するのをおすすめします。

Powershellでwsl -lを実行して、インストールされているUbuntuのバージョンを確認します。

PS C:\Users\kapie> wsl -l
Linux 用 Windows サブシステム ディストリビューション:
Ubuntu-18.04 (既定)

WSL2に変更する

「wsl –set-version Ubuntu-18.04 2」のコマンドでWSL2に変更できますが、今回はカーネルの更新が必要でした。
エラーメッセージにしたがって https://aka.ms/wsl2kernel を見てみます。

PS C:\Users\kapie> wsl --set-version Ubuntu-18.04 2
変換中です。この処理には数分かかることがあります...
WSL 2 を実行するには、カーネル コンポーネントの更新が必要です。詳細については https://aka.ms/wsl2kernel を参照してください
PS C:\Users\kapie> wsl -l -v
  NAME            STATE           VERSION
* Ubuntu-18.04    Stopped         1
PS C:\Users\kapie>

指定されたリンクをクリックしてLinuxカーネルの更新プログラムパッケージをインストールします。

リンクをクリックするとwsl_update_x64.msiがダウンロードされるので、実行します。
Next

finish

カーネルの更新が終わり、WSL2に変更できました。

PS C:\Users\kapie> wsl --set-version Ubuntu-18.04 2
変換中です。この処理には数分かかることがあります...
WSL 2 との主な違いについては、https://aka.ms/wsl2 を参照してください
変換が完了しました。
PS C:\Users\kapie> wsl -l -v
  NAME            STATE           VERSION
* Ubuntu-18.04    Stopped         2
PS C:\Users\kapie>

最後に

Windows7からWindows10にアップデートし、WSL2をインストールしてみました。
WSL2を使うことで、開発環境としてのWindowsの可能性が一気に広がりそうでワクワクしますね。
まずはWindows + WSL2 + HUGOでブログを書く環境を作ってみたいと思います。

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