子供が自由に落書きして遊べる筆のおもちゃをペットボトルで作ってみた

May 17, 2020 10:40 · 2409 words · 5 minute read 子育て maker

休日に子供と遊んでいるとき、ペットボトルに小さな穴を開けて、溢れる水で地面に絵を書いたらいい反応をしてくれました。
ディズニーランドのキャストの方がホウキでミッキーを描くのを思い出し、家のホウキで試してみたのですが、なかなか上手くいきません。

そこで、「水がいい感じにでる筆ペンを作ったら、子供が好きなだけ地面に落書きができるいいおもちゃになるのではないか」と思い、作ってみました。
道具と材料が揃えば、30分かからないくらいで作れるので、お子さんと一緒に作ってみてはいかがでしょうか。

目次

出来上がったもの

完成したのがこちら。

地面に絵を描けます。

文字も書けます。

材料、道具

使った材料と道具はこちらです。 今回は材料は100円均一で、道具は家にあったものを使いました。
なかなか買いに行けない方もいると思うので、amazonで「サイズが丁度良さそうで安い」商品のリンクも載せています。良ければご利用ください。

ペットボトル

家にあるペットボトルを使います。
今回は炭酸水が入っていた500mlのペットボトルを使いました。

ホース

ホースは内径が15mmの園芸用ホースを使いました。内径15mmは一般的な太さのホースだと思うので、ご自宅の庭にあるホースを10cm程切って使ってもいいと思います。

Amazon アイリスオーヤマ ホース パーツ 耐圧糸入りカットホース 2m ブルー

筆・ハケ

20mm幅のハケを選びました。 20mm幅のハケは、内径15mmのホースに丁度いいサイズでした。

Amazon アサヒペン ペイント刷毛 PCホビー用 20mm CHB-20

輪ゴム

よくある普通の輪ゴムです。

捨て布

もう着なくなったTシャツや古くなったタオルなど、なんでもいいです。

ピンバイス

ペットボトルの蓋に穴を開けるのに使います。
「そんなの家いないよ!」と思う方もいるかもしれませんが、ご家族にミニ四駆をやったことがある人がいたら持っているかもしれません。
ミニ四駆の肉抜きでよく使われている工具です。

Amazon クラフトツール ピンバイス ハンドドリル 収納式 付け替え可能 ドリル付 0.8mm~3.0mm 計10本入り セット

ニッパー

こちらもご家族にミニ四駆をやったことがある人がいたら、持ってないか聞いてみてください。ミニ四駆の改造では鉄板の道具です。

Amazon KENOH ミニ ニッパー

棒ヤスリ

こちらもご家族にミニ四駆(以下略)

Amazon タミヤ クラフトツールシリーズ No.104 ベーシックヤスリセット (細目 ダブルカット) 74104

接着剤

今回は試作のため、瞬間接着剤を使いました。耐久性を考えると、耐水性の接着剤を用意した方がいいと思います。

Amazon セメダイン 超多用途接着剤 スーパーX2クリア スリム AX-074 P10ml

筆ペンの構造

筆とインクタンクの間にスポンジを入れてインクフローを安定させています。

画像参照元:
http://www.jwima.org/markingpen/07markingpen_fude/07-1markingpen.html

詳しくはこちらをご覧ください。

日本筆記具工業会 筆ペンのページ

作り方

水筆ペンを組み立てていきます。

1. 筆の毛先部分を取り外す

筆の毛先部分を取り外します。

2. 捨て布を詰めて固定する

小さく切った捨て布を2つ使います。
1つめは筆の毛先部分に捨て布を詰めます。
詰めた布が外れないように、2つめの布で詰めた部分を覆い、輪ゴムで固定します。

3.ホースに差し込む

毛先部分をホースに差し込みます。
ホースの穴と筆の太さが合わない場合は、覆う布と輪ゴムの量で筆の太さを調整します。

4.ホースをカットする

ハサミを使ってホースを10cmくらいにカットします。 これで筆部分は完成です。

5.ペットボトルのキャップに穴をあける

続いてペットボトルのキャップを加工します。
ピンバイスで穴を開け、ニッパーで切り取ります。
水漏れを防ぐため、ホースの太さより少し小さめに穴を開けます。

6.ホースを差し込んで固定する

棒ヤスリで穴の断面を軽く整え、ホースをねじ込みます。
ホースは弾力があるので、少々小さい穴でもねじ込めます。
ホースとペットボトルキャップの間に多少隙間があっても、接着剤で埋められるので、ヤスリで断面を整えるのはそこそこで大丈夫です。
最後に、ホースとペットボトルキャップを接着剤で固定します。

7.組み合わせる

作成したキャップをペットボトルにつけたら完成です。

試作品たち

トライアンドエラーで試作をいくつか作ったので、少しご紹介です。
最初は、ビールの売り子さんのようにに背中に背負う形を想定していました。

初号機

  • 筆先に捨て布を入れない状態だと、筆から出る水のが安定しませんでした。
  • ペットボトルとホースの接合部を水道補修用のテープで固定していたのですが、強度と水補給時の利便性の面で問題がありました。

2号機

  • 筆先に捨て布を入れることで、筆から出る水の量が安定しました。
  • ペットボトルキャップに穴を開け、ホースを接着剤で固定することで強度と利便性があがりました。
  • 輪ゴムを使って筆と布を固定することで、ホースと筆の接合部がスッキリしました。
  • ホースが長いと使いづらいという課題があり、最終的にはホースが短い今の状態に落ち着きました。

最後に

久しぶりに試作しながらものづくりをして、maker気分を味わえました。やはり試行錯誤しながらのものづくりは楽しいですね。

作った筆を近所の子も楽しそうに使っていたので、近所の子たちがみんなで一緒に使えるように、追加で2つ作りました。

道具と材料が揃えば、30分かからないくらいで作れるので、よければお子さんと一緒に作ってみてはいかがでしょうか。

注意事項

子供は落書きに集中してしまいます。
車の走る道路付近など、危険な場所で使うことは避け、お子さんが安全に遊べるように注意してあげてください。

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