ちきりんさんの「自分の時間を取り戻そう」を読んだ

May 31, 2020 23:40 · 2063 words · 5 minute read 読んだ本

「うまく時間を捻出し、学習時間を作ることはできないか」と日々考えています。
今の自分の状況を改善できるのではないかと思い、以前から気になっていた「ちきりんさん」の「自分の時間を取り戻そう」を読んでみました。

本書を読んで、気になった点について書いてみます。

目次

自分の時間はありますか?

  • 仕事が多すぎて終わらない
  • 仕事以外にも、家事や子育ても忙しい

と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。 本書では、

  • 昇進して、自分の仕事だけでなく部下の仕事も管理することになった会社員
  • 仕事をしながら家事と育児もこなす女性

など、具体的な例をあげながら、彼ら彼女らが「自身の生産性を向上し、自分の時間を取り戻すための考え方」について解説されています。

生産性を上げて何を目指しますか?

目的を持つことで、行動と選択に一貫性が生まれます。一貫性が生まれることで、より高い効果を得ることができます。
生産性をあげて、どのような状態を目指しますか?

なにかの分野でトッププロを目指す場合は、生産性を高めて生まれた時間を更に自己研鑽に充てるかもしれません。
もしくは、今まで通りの成果をあげつつ、生産性向上によって生まれた時間を自分の趣味や家族のために使いたいと思うかもしれません。

どこを目指すにしても、生産性を向上することにはプラスの効果が期待できるので、生産性向上を目指さない手はありません。

生産性を上げるための選択

目的が定まったら、目的達成に向けた選択をします。

日々の時間をお金で購入する

例えば、

  • 家賃が多少高くても、会社の近くに住む
  • 家事代行サービスを利用する

という選択は、日々の時間をお金で購入する選択です。

あえて制約を設ける

また、生産性を上げるために、あえて制約を設けることも有効です。
「日本式の農業」と「ブラジル式の農業」を例に挙げ、制限事項が異なることによって生産性向上への取り組みが変わることが説明されていました。

選択と集中

他にも

  • 全てにおいて、完璧を目指さない

という選択により、自分の持っているお金と時間という資源を、より満足度の高い事柄に集中投下します。
これは、以前読んで印象に残った、下記の記事に通じる内容でした。

実体の無い完璧超人と戦っていた過去の失敗談

同様の内容について、「エッセンシャル思考」でも説明されているようなので、積ん読リストに入れました。

優れた情報を購入する

  • 有料メルマガ読む

「自分の時間を取り戻そう」の内容ではないのですが、同じように「お金で時間と情報を買う」ことについて、以前MBさんが解説をしていました。

「特定分野のスペシャリストが、膨大な時間と試行錯誤から生み出した情報(メルマガ)を月に数百円でインプットできる」というのは、とてもお得だと感じました。
早速6月から定期購読を初めてみます。

生産性を軸に世界を見てみる

本書で一番面白かった内容は、「生産性」を軸に世界を見ている箇所でした。

  • iPhoneは日本では流行らないと言われたが、なぜ流行ったのか?
  • 日本に新しく入ってきたサービスである「Uber」や「Airbnb」の今後はどうなるのか?
  • 技術開発が進む「自動運転」の今後はどうなるのか?

といった内容について「生産性」を軸に分析していました。

「こうすると仕事の効率がよくなるよ(生産性が向上するよ)。明日からすぐに始められるよ。」というノウハウを記載した本はたくさんあります。しかし、それらの多くは、「自分自身、もしくは自分の属する組織」を対象にして生産性を向上させる方法について語っています。
「自分の時間を取り戻そう」では、もっと広い範囲で「生産性」について語っている点がとても印象に残りました。

最後に

以前読んだ「自分のアタマで考えよう」もとても面白かったのですが、今回読んだ「自分の時間を取り戻そう」もかなり面白かったです。
引き続き、ちきりんさんの著書「マーケット感覚を身につけよう」も読んでみようと思います。

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