Obsidian+GitHubを使ったメモ環境を整えた

Nov 29, 2020 11:25 · 2543 words · 6 minute read エディタ ライフハック

最近、購読している複数のPodcastでObsidianが話題に上がっていました。
私はメモやノートを残すことが好きなので、「メモの統合開発環境」とも言われるObsidianを使ってみました。

言及されていたPodcast

私の現在のメモ環境はこちら

EvernoteやOnenoteからGoogle DocsとGoogle Keepに乗り換えた理由

目次

公式URL

obsidian.md

インストール

公式URLからアプリイメージをダウンロードします。

ダウンロードしたAppImageを実行することでObsidianが起動します。

$ ./Obsidian-0.9.17.AppImage 
2020-11-27 23:26:57 Loading main app package /tmp/.mount_ObsidiXXXXXXX/resources/obsidian.asar
2020-11-27 23:26:57 Checking for update using Github
2020-11-27 23:26:58 Success.
2020-11-27 23:26:58 Latest version is 0.9.17
2020-11-27 23:26:58 App is up to date.

使ってみた

普段メモを作成する際、パソコンからだけでなくChromebookのブラウザ、スマホアプリを使うことも多いです。
今回はObsidianでノートを作成するだけでなく、Obsidianで作成したノートをGitHubにpushし、ブラウザ・スマホからも確認してみました。

Obsidian

画面分割機能

Obsidianは、画面を水平垂直に分割して複数のノートを表示させることができます。 他のノートを参照しながらノートを書きたい場面で便利です。

Graph view機能

各ノート間のリンクを可視化してくれます。
ノートの中にデータが溜まってくると、面白そうな機能です。

コードブロック

もちろんコードブロックも使えます。

```shell
echo "hello busidian"
```

ブラウザからノートを確認する(GitHub)

Obsidian標準では、ブラウザから操作する機能はありません。
今回はGitHub上にObsidianで作成したノートをpushして確認してみました。
後述するObsidianの設定でリンク形式を変更しているので、ブラウザからでも問題なくノートを閲覧することができます。

ちょっとした内容であれば、ブラウザから編集することもできます。

スマホからノートを確認する(GitHub)

GitHubのスマホアプリからもノートの内容を確認することができますが、画像は表示されませんでした。

画像のリンクをクリックすると画像は表示されます。

Obsidianの設定

少し使ってみて、私の好みだった設定です。

フォルダ構成

Obsidianは情報を階層構造で残すのではなく1階層に全てのデータを残し、各データのつながりを管理することを重視しているようです。
とはいえ、複数の画像ファイルとMarkdownファイルが同じフォルダに入り乱れるのは嫌なので、下記のようなフォルダ構成にしました。

├── obsidian-notes
│   ├── daily-notes
│   ├── files
│   ├── notes
│   └── templates

daily-notes:
後述する日次の作業ログノートを保存します。

files:
画像ファイルなど、ノートに添付されたファイルを保存します。

notes:
daily-notes以外のノートを保存します。

templates:
daily-notesで使うテンプレートを保存します。

ノートと画像ファイルのデフォルト位置

「Options → Files & Links」の赤枠部分を設定します。

「Options → Files & Links → Attachment folder path」を設定します。

Link formatを「Relative path to file」に変更しておくことで、GitHubからノートを表示した場合でも画像やリンクが利用できます。
また、他のMarkdownエディタで編集する場合にも画像やリンクを使うことができるようになるはずです。

この設定を無効にすると、ノート内のリンクや画像ファイルの記法がMarkdown標準の記法になります。
できるだけ一般的な記法にしておくことで、Obsidian以外の環境でもノートを使いやすくなります。

Outline

「Options → Core plugins → Outline」を有効にし、
エディタ右上の「More options → Open outline」でアウトライン機能を使うことができます。

私は、何かのノートを作成するときはOutline機能を使って全体構成から書くことが多いです。
また、長いノートになってくるとOutlineのリンクから必要な箇所に即座に飛ぶことができるので、物書きをする際にアウトライン機能の有無をかなり重視しています。

Daily notes

「Options → Core plugins → Daily notes」を有効にし、
「Options → Plugin options → Daily notes」からノートの日付形式や保存場所を設定します。

設定完了後は、Obsidianの左メニューにある「Open today’s note」をクリックすることで指定したテンプレートのノートが作成されます。

まとめ

パソコンで使う分にはObsidianはとても便利で、私の希望する機能を十分満たしてくれていました。
しかし、今の私のプライベート用途のノートとしては「Chromebookのブラウザとスマホからの利用がしづらい」ところがマイナスポイントです。

ブラウザからの利用については、GitHub Codespacesを使えば解決するかもしれません。
GitHub Codespaces using Visual Studio or browser
Codespaces · GitHub

また、スマホからの利用についてはGitHubではなく、DropBoxやGoogle Driveにノートのデータを保存し、MarkDownを編集するスマホアプリから操作することで解決できそうです。

とはいえ、「現在使っているGoogle KeepとGoogle Docsではブラウザとスマホからの利用も問題ないので、今すぐに乗り換える必要もないかな」というのが今回の結論でした。
先日のGoogle Photoの料金設定改定のように、サービスの提供状況が変更された場合の乗り換え選択肢に入るかもしれませんが。

Googleフォトへの写真の無料・無制限アップロード廃止、2021年6月1日から

逆に、業務に使っているメモアプリはObsidianに乗り換えようと思います。
日々の作業ログツールとして「Daily Note」の機能はかなりハマりそうですし、「Template」機能を使うと各種申請作業を定型化できそうです。
「GraphView」での情報可視化も面白そう。

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