今週気になったIT関連のニュース
Feb 8, 2021 00:30 · 2035 words · 5 minute read
日付が変わってしまいましたが、2021年1月31日~2021年2月7日に読んだ中で気になったニュースとメモ書きです。
気になったニュースをまとめている目的はこちら
今週気になったニュース
Google deploys Chrome mitigations against new NAT Slipstreaming attack
- ChromeはNAT Slipstreamingという攻撃を防ぐために8つのポートをブロックした。
- JavaScriptでターゲットのデバイスと直接接続を確立し、NATをバイパスすることができる。
- 各ブラウザベンダはこの攻撃に必要なポートをブロックするアップデートを行った。
- しかし、ファイアウォールとNATテーブルをバイパスできる、更に進化させた手法が研究者によって発見された。
- 初期の攻撃で利用されたポートは5060および5061、進化した手法で利用されたポートは69、137、161、1719、1720、1723、6566、10080
- 69: Trivial File Transfer Protocol (TFTP)
- 137: NetBIOS Name Service
- 161: Simple Network Management Protocol (SNMP)
- 1719: H.323 registration and alternate communication
- 1720: H.323 call signaling
- 1723: Microsoft Point-to-Point Tunneling Protocol (PPTP)
- 6566: SANE (Scanner Access Now Easy) SANE network scanner daemon
FonixCrypter ransomware gang releases master decryption key
- ランサムウェアの開発?サービス提供?がストップすることに伴い、ランサムウェが暗号化したデータを復号するための鍵が公開された。
- こんなこともあるのか。
- 現在公開されたマスターキーで復号するためのツールをEmsisoftという企業が開発している。
Hacker group inserted malware in NoxPlayer Android emulator
- Nox Playerは、Windows、macOS上で動作するAndroidのエミュレータ。
- 攻撃者はNox Playerのサーバを侵害し、Nox Playerの利用者にマルウェアを配布した。
- ただし、かなり対象者を絞ってマルウェアが配信されたらしく、台湾、香港、スリランカにいる5人の被害者がターゲットだった模様。
- これだけターゲットを絞り込んでいるということは、何かしら明確な攻撃目的がありそう。
- 少なくとも2020年9月以降はサーバが侵害された状態だった。
- マルウェアに感染しているかどうかの確認方法は、ESETのレポートで公開されている。
Singapore refutes suggestions software on students' devices tracks personal data
- シンガポールが学生に配布しているデバイスには、特定のサイトへのアクセス制限や、利用時間の制限や監視ソフトが追加されている。
- プライバシーの問題があるという声が上がっているらしいが、「パスワードや場所などの個人データは収集しておらず、適正に運用されている」という反論があった。
- 日本でも自治体が学生にSurfaceやChromebookを配布したりしているようなので、近い内に同じような問題が起きそう。
Every Google Chrome user should click this button now
- Chromeのセキュリティチェック機能。
- 下記のチェックができる
- Chromeが最新か?
- Chromeに保存されているパスワードの内、漏洩が判明しているものはないか?
- 有害な拡張機能が含まれていないか?
- セーブブラウジングが有効になっているか?
- この機能の存在を知らなかった。
WARNING — Hugely Popular ‘The Great Suspender’ Chrome Extension Contains Malware
- Chromeの人気拡張機能「The Great Suspender」に不審なコードが埋め込まれていた。
- 「The Great Suspender」は、Chrome内の使っていないタブの処理を停止させて、メモリを開放する拡張機能
- 更新で拡張機能に不審な機能を埋め込まれるパターンの対策はとても難しそう。
- 上記のChromeのセキュリティチェック機能を定期的に実行することで、問題があった場合に、早めに気づくことができるか?
Cybercriminals Now Using Plex Media Servers to Amplify DDoS Attacks
- Plex Media ServerがDDoS攻撃に悪用された。
- Plex Media Serverは、Windows, macOS, Linuxで利用できるメディアサーバ
- Plex Media Server https://www.plex.tv/ja/media-server-downloads/
- Plex makes use of Simple Service Discovery Protocol (SSDP)というプロトコルの通信と、UDPポート32414の通信を監視すると、自分の管理端末がこの攻撃に使われているのか確認できそう。
- インターネット上に、27,000台の悪用可能なサーバが公開されているらしい。
Cerber Ransomware Returns: Targeting Healthcare Industry
- かつて猛威を奮っていたCerberというランサムウェアが復活した。
- ターゲットはヘルスケア業界。
- 2019年と比較して、2020年の攻撃回数は9,851%増加していた。
- COVID-19関連の情報を狙った?
- パンデミックが世界的に広がった2020年2月頃から攻撃の回数が増加
- 病院が扱うデータの性質上、攻撃者が患者のデータを公開することを防ぐために、身代金の支払いに応じる可能性が高い?
- 病院を受信する患者が扱う外部に公開する必要があるシステムと、公開する必要がないシステムを分ける+必要な防御層を設置する必要がありそう。
Google Chrome Zero-Day Afflicts Windows, Mac Users
- この記事も先週メモした、北朝鮮が背後にいると思われるハッカーがChromeのゼロデイ脆弱性を使ってセキュリティ研究者を狙った事例。
- 多くの記事で取り上げられているので、注目度高そう。
- 注目されるだけの手の混んだ攻撃事例だった。
最後に
RSSリーダーでザザッと記事タイトルを確認し、気になるタイトル内容を読んでいます。
Catalin Cimpanuさんの記事が気になる確率が高いので、この方のTwitterもチェックしよう。