IBM DXチャレンジ2021でデザイン思考ワークショップを受講した

Aug 22, 2021 12:00 · 1721 words · 4 minute read DX

IBM DXチャレンジ2021の一環で、参加者が受講できる「デザイン思考ワークショップ」を受講しました。

この記事をみて「来年のIBM DXチャレンジに参加してみようかな?」という方や、「なるほど、デザイン思考ってやつで新規サービス開発をやってみよう」という方が増えたら嬉しく思います。

目次

IBM DXチャレンジって?

日本IBMさんが開催しているイベントです。チャレンジ参加者はテクノロジーを活用し、イベント期間内に自分達のアイデアを形にします。
形にした製品やサービスについてプレゼンし、コンテスト優勝を目指します。

過去のアイデアの中には、実際に製品化に至ったものもあるのだとか。

DXチャレンジ 2021 開催のお知らせ

チャレンジ参加者には、

  • IBMさんのサービス(IBM Cloudなど)を利用できる
  • Developer Dojo(オンライン教育)を受講できる
  • デザイン思考ワークショップなどのワークショップに参加できる

といった特典があります。

誤解を恐れずに言うと、「現在の組織に所属しながら」「リスクなく」「シード期のスタートアップのような0–>1のサービス開発を体験できる」とても素晴らしいイベントです。しかもIBMさんの手厚いサポートつき。
少しずつ参加してみたくなってきたのではないでしょうか?

残念ながら今年の募集は「2021年6月30日(水曜日) 19:00」で締め切ってしまっています。おそらく来年も開催されると思うので、是非来年の参加をご検討ください。

デザイン思考ワークショップの内容

今回のデザイン思考ワークショップでは、

  • 目指したいことは何か?
  • 誰のどんな課題を解決したいのか?

という内容を考えます。

1回目となる今回のワークショップでは、「ペルソナを作成し、共感マップと現状シナリオマップを使ってペルソナへの理解を深める」という内容でした。

デザイン思考とは?

デザイン思考は、
「どのような製品やサービスを作るか(作れるか、作りたいのか)」
ではなく、
「利用者にどのような体験をしてもらいたいか」
を核にして製品やサービスを作る考え方です。

「デザイン」というと、「どのような素材を使うか?」「どのような形や色にするか?」という見た目のデザインを思い浮かべるかもしれません。

デザイン思考における「デザイン」は見た目の話ではなく、「ユーザのどのような課題を解決するか?」を考えることです。

「そのユーザはどんな人で、どのような感情の動きをするのか?」を深堀りすることで、より利用者に寄り添ったデザインを作ることができます。

そのように深堀りしていくと、全く同じ目的をもつ製品であったとしても、形状や機能に大きな差異が生まれます。

ペルソナ

「誰のどんな課題を解決したいか?」の「誰の」にあたる部分です。
自分達のアイデアで課題を解決したい対象を設定します。

  • 何歳?
  • 家族構成は?
  • どんな仕事をしている?
  • 趣味は?
  • 好きな食べ物は?
  • どこに住んでいる?
  • 週末は何してる?平日は?

などなど、具体的な例を積み上げながら対象者像を明確にしていきます。

共感マップ

ペルソナの発言や思考を整理し、ペルソナの感情を深堀りします。
今回は「発言」「振る舞い/行動」「思考」「感情」の4つのカテゴリを使いました。

左側の「発言」「振る舞い/行動」は表層的な内容で、そこから右側の「思考」「感情」という内面について考えます。

表層に現れない「思考」や「感情」が、「ユーザの要望」や「潜在ニーズ」であると考えることができます。

現状シナリオマップ、カスタマージャーニーマップ

ここまで深堀りしてきたペルソナの行動や感情を場面ごとに整理します。

いくつかの場面を設定し、場面ごとにペルソナが何を考え、どのように行動し、どう感じるのかを整理します。

最後に

IBM DXチャレンジには今回初めて参加させてもらいましたが、進行や解説、コメントなどがとても親切で、「これ無料で受けていいんですか?」と感じました。

デザイン思考ワークショップもまだ続きがありますし、Developer Dojoの参加もとても楽しみです。

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