ObsidianからLogseqに乗り換えてみた
May 1, 2022 11:00 · 2713 words · 6 minute read
いつも聞いているごりゅごさんのPodcastでLogseqというアウトライナーツールの存在を知りました。
Logseq試してみようかな。
— kapiecii / かしい (@kapiecii) April 26, 2022
ごりゅごcast 🎙709 LogseqとObsidianを同時に使ってみる https://t.co/m5BhVJiQWk
普段ローカルに保存したい情報の記録にはObsidianを使っていましたが、面白そうだったので、数日間Logseqを試してみました。
目次
- Logseqとは?
- アウトライナーとは?
- アウトライナーの活用方法
- 端末間でデータを連携する方法
- Logseqの気に入った所
- Logseqの今一つな所
- 最後に
- 関連記事「新入社員におすすめしたいLogseqとフラッシュカードの使い方」
Logseqとは?
Logseq: A privacy-first, open-source knowledge base
- アウトライナー
- 1情報1ページ
- 各ページをフォルダのような階層構造ではなく、ページごとの結びつきで表現する
という特徴をもったツールです。
「ページごとの結びつき」については、ObsidianやScrapboxと大体同じです。
データは、ローカルにMarkdownファイルで保存します。
機能面では著名なWebアプリRoam Research」の影響を強く受けており、機能が非常に似ているそうです。
Roam Research – A note taking tool for networked thought.
Roam Researchは有料のWebアプリなので、「無料で使える」かつ「ネットワーク接続なしでも使える」というのはLogseqの大きな強みでしょう。
アウトライナーとは?
「箇条書き+入れ子構造」を使って、情報の構造を表現したり編集できるツールです。
箇条書きなので、少ない負荷で情報をアウトプットすることができます。
アウトライナーの活用方法
LogseqはRoam Researchという著名アウトライナーツールの影響を強く受けており、機能がかなり似ているとのこと。
Logseqはまだ若いツールで情報が少ないので、代わりにRoam Researchの活用方法を調べました。
- Roam Researchの使い方 | 知的生活ネットワーク (idea4u.net)
- Roam Researchの使い方は日記を書いて覚えよう!具体的な活用例を紹介 - タイムマウント (hatenablog.com)
- よくわかっているアウトライナーRoam Researchの3つのポイント | シゴタノ! (cyblog.jp)
- これから Roam Research の話をします…|Sangmin Ahn|note
- 5つのステップで始める、Roam Research|Sangmin Ahn|note
- Roam Researchに過去のデジタル日記4年分を投入してみて分かったこと | シゴタノ! (cyblog.jp)
端末間でデータを連携する方法
ローカルにMarkdownファイルを保存しているので、Obsidianと同じ方法で複数端末でデータを連携することができます。
Obsidianの複数端末同期方法まとめ (Mac/Windows/iOS/Android) (pouhon.net)
Logseqの気に入った所
Logseqのことがなんとなくわかったので、2日間Obsidianの代わりにLogseqを使ってみました。
以下はObsidianと比較して気に入った所です。
初期設定
「Journalの存在」「画像ファイル配置場所を指定する」という初期設定はObsidianで自分が手動で設定していた内容でした。
LogseqではJournalというカテゴリがデフォルトで存在しており、日々の記録はJournalにつけます。また、ページに貼り付けた画像ファイルは「assets」フォルダに配置される設定になっています。
自分の好みで設定していた内容と初期設定が同じということは、自分の使い方とツール開発の方向性がハマっていると言えます。
「shift + click」でLink先ページを開く、戻る/進む
Logseqでは「Shift + Click」でリンク先のページを開くことができます。
また「戻る/進む」のボタンも使いやすい場所に配置されており、「使う人がやりたいことをわかっているな」という印象です。
これらの操作はObsidianでもできますが、使い心地はLogseqのほうが上に感じました。
Todo機能が豊富
Todo機能が充実しています。
NOW / NEXT / LATER tasks workflow - Feature Requests - Logseq
「/todo」と入れることでTodo機能を呼び出すことができます。「/」を使うのはNotionと同じ形式です。最近この方法が流行っているんでしょうか。
青文字「TODO」の部分をクリックすると表示が「DOING」に変わり、画面下部に「NOW」というエリアが出現します。
「今何をしているのか」がわかりやすいので、「ちょっといいですか?」と別の作業が差し込まれたとしても、元の作業に戻りやすいでしょう。
「DOING」ステータスになっていた時間も計測してくれるので、何にどれだけの時間がかかったのかを後で振り返るときに便利です。
画像ファイル削除
Obsidianを使っていて地味に欲しいと思っていた機能です。
画像の右上に表示されたゴミ箱のアイコンから画像ファイル本体を削除することができます。
Obsidianの場合は「画像ファイル名を右クリック→Reveal file in navigation→navigationから画像ファイルを削除」していました。
画像ファイル削除の手数が多くて地味に不便だったのですが、みなさんどうしているのでしょう?
Logseqの今一つな所
Obsidianと比較して今一つな所もありました。
文章を書くのには不向き
アウトライナーツールなので、文章を書くことには向きません。あくまで箇条書きで情報を記載することに特化したツールです。
プラグインがまだ少ない
Obsidianと比較すると若いツールなので、プラグインの数がまだ少ない印象でした。
公式のDiscussionスペースを見ると新規機能について活発に議論が行われているので、今後もっと盛り上がっていくことに期待です。
最後に
日記やちょっとした文章の記録を残す場合はObsidian、できるだけ手軽に作業ログをつけるような場合はLogseqが向いていそうだなと感じました。
私の現在のObsidianの用途は作業ログがメインなので、もうしばらくLogseqを使い込んでみようと思います。
関連記事「新入社員におすすめしたいLogseqとフラッシュカードの使い方」
良ければこちらも御覧ください。