UnityのSkyboxを作ってCluster VRワールドにオリジナル背景を設定する
Jun 12, 2022 10:25 · 1416 words · 3 minute read
半年ほど前にVRデビューし、少し前から3DモデリングやUnityを触り始めました。
今回作ったClusterのワールドではSkyboxを使って背景を設定したので、手順をメモしておきます。
自分のような初心者が作ったワールドでも、背景を設定するだけで一気に「それっぽく」なるのでおすすめです。
目次
Skybox?
ワールド画面全体を覆う背景を設定することができます。
Unity Documentから一部抜粋します。
スカイボックスは、地平線上の複雑な景色を印象深くするために、シーン全体の周囲に描画されます。スカイボックスは、すべての不透明オブジェクトが描画された後に、描画されます。 スカイボックスのメッシュは、テクスチャ 6 枚で構成されたボックスか、テッセレーションされた球のどちらかで描画されます。
スカイボックス - Unity マニュアル (unity3d.com)
Skyboxの有無による印象の違い
非常にシンプルなワールドにSkyboxを使うと、下の画像のようになります。
まずは窓がない状態。窓がないので外の様子を全く見ることができません。
続いて窓を追加した状態。Skyboxはデフォルトのもので、外の景色はありません。
最後にSkyboxで窓の外の景色を設定した状態。
かなり印象が変わりますね。
Skyboxを作成して背景に設定する
Skyboxを使って背景を追加する効果を感じてもらえたかと思います。
新しいSkyboxを作成し、オリジナルの背景を設定する方法をご紹介します。
Skyboxを作成する
「Project →Create→Material」で新規マテリアルを作成
作成したマテリアルを選択し、「Inspector→Shader→Skybox→Panoramic」を選択。
Skyboxに使う画像をProjectに追加。
今回はオフィスビルの窓から撮影した景色の写真を追加しました
追加した画像をSkyboxのSpherical(HDR)に設定する。
「Skyboxを選択→Inspector→Spherical(HDR)に画像をドラッグアンドドロップ」
「Image Type」を操作すると画像を360°に引き伸ばしたり180°に引き伸ばすことができます。
「Exposure」を操作すると、画像の明るさを変更することができます。
「Rotation」を操作すると、画像を横方向に回転させることができます。
Skyboxを背景に設定する
「Window > Rendering > Lighting Setting」を選択。
「Skybox Material」から先程作成したマテリアルを選択。
作成したSkyboxが適用され、ワールドの背景が変わりました。
参考動画
「文章だけじゃわかりにくいよ」という方は、こちらの動画を御覧ください。
英語の解説ではありますが、操作画面を見ながらであれば問題なく理解できるのではないでしょうか。
最後に
Skyboxを使ってVRワールドにオリジナルの画像を設定しました。
背景でかなり印象が変わるので、自分の好きな背景を作れると表現の幅がぐっと広がりますね。
書籍
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- ChatGPTにChrome拡張を作ってもらった
- H3ロケットとだいち3号打ち上げ直前予習会に参加した
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- 電動キックボードでMaaS(Mobility as a Service)を体験した
- Herokuの移行先候補「Render」を試した
- Web Framework「Astro」を触ってみた
- 2023年1月の振り返りと2023年2月の目標
- NVDとCPEを使って脆弱性を検索する
- SBOM(ソフトウェアの構成管理表)やツールについてのまとめ