新入社員におすすめしたいLogseqとフラッシュカードの使い方
Apr 23, 2023 22:15 · 1930 words · 4 minute read
4月ですね。新生活が始まった人も多いのではないでしょうか。
今回はたくさんの研修を受けるであろう新入社員におすすめしたい「Logseq+フラッシュカードの使い方」をご紹介したいと思います。
Logseq:ノートツール
フラッシュカード:暗記カード
「何だ、暗記カードか」と侮るなかれ。フラッシュカードは米軍でも使われている効果的な学習方法です。
US soldiers reportedly leaked nuclear info online accidentally, by using flashcard apps - The Verge
「Logseq+フラッシュカード」で効率よく学習し、できるだけ早く組織の戦力になりたいですね。
目次
Logseqとは?
アウトライナーと呼ばれる形式の、情報整理に強いノートツールです。 1トピック1ノートで情報をまとめます。フォルダのような階層構造ではなく、ノート同士を連結しながら情報を整理します。 個々のトピックを整理したノートに、後述するフラッシュカード機能を組み合わせることで、情報を整理しながら効率的に覚えることができます。
ノート同士の連結をグラフとして表現できるのも特徴です。ノート同士の連結から新たな発想が生まれるかもしれません。
仕事で使うLogseq。Obsidianとの違い
仕事でノートツールを使う場合、情報の保存場所とライセンスに注意が必要です。
まずは情報の保存場所について。
Logseqでは、情報はローカルにMarkdownファイルとして保存します。NotionなどのWebサービスに業務データをアップロードするのがNGな組織も多いはず。Logseqであれば、そのような組織でも使える可能性があります。
Logseqとよく比較される同種のツールとして、Obsidianがあります。どちらもローカルにMarkdown形式でノートを保存し、ノート同士を連結します。ノート同士の連結状況をグラフで表現できる点も同じです。
詳細はこちらを御覧ください。
ObsidianからLogseqに乗り換えてみた · kapieciiのブログ
続いてライセンスについて。
LogseqとObsidianを仕事で使う場合、一番大きな違いはライセンスです。
Obsidianでは、2名以上の組織で収益を生み出す目的でObsidianを使う場合には商用ライセンスが必要です。 商用ライセンスは$50/年。会社に振り込んでもらう必要は無く、個人でライセンス料を支払い、「会社」の入力欄に所属組織を入力する形でもOKです。 趣味での利用や個人事業主の場合は無料で使えます。
Obsidian は非常に便利なツールなので、$50/年の価値は十分にあると思います。 しかし無料で使えるなら無料の方がありがたいですよね。
対してLogseqは商用利用も無料です。
logseq/LICENSE.md at master · logseq/logseq · GitHub
Logseq+フラッシュカードの使い方
Logseqに標準で組み込まれている便利機能「フラッシュカード」の使い方をご紹介します。 Obsidianの場合は標準機能ではなく、プラグインを追加する必要があります。 標準機能として提供している機能の違いにも、それぞれのツールの思想が現れていますね。
フラッシュカードを登録する
ノートを開き、
#card 覚えたい内容
{{cloze (カードの裏側の文字を入力)}}
の形式で覚えたい内容を入力します。
左メニューにある「フラッシュカード」をクリックすると、入力したカードが表示されます。
裏面を確認し、「Forgotten(忘れた)」「Take a while to recall(思い出すのに時間がかかる)」「Remenbered(思い出した)」の3つのボタンからいずれかを選択します。
Logseqでは「SM-5」というアルゴリズムを使って効率的なタイミングで復習できます。 忘れていたカードは短い期間で再度カードを表示し、逆に覚えていたカードは復習までの期間が長くなります。
First fast-converging spaced repetition algorithm: Algorithm SM-5 - supermemo.guru
フラッシュカードを分類する
カードにタグをつけることで、特定のタグが付いているカードのみ学習できます。
例えば、下記のカードには「#会社の用語」というタグをつけました。
#card 覚えたい内容
{{cloze (カードの裏側の文字を入力)}} #会社の用語
続いて、任意のノートに「{{cards [[会社の用語]]}}
」を入力すると、「#会社の用語」のタグがついたフラッシュカードのみ学習できます。
最後に
Logseqはとても便利なノートツールです。 この記事が「新たな環境で頑張る誰か」のお役に立てると嬉しいです。