TodoリストとしてJIRAを使ったらとても良かった
Dec 24, 2023 17:10 · 2703 words · 6 minute read
プライベート用のTodo管理にJIRAを導入してみました。 半月と少し使ってみて、なかなか良さそうだったので、良かった点をまとめます。
目次
Todoリストを探す旅
Todoリストを使っていますか? 定期的にルーティンのタスクを追加してくれるツールから非常にシンプルなタスクリストまで、様々なツールがありますよね。
アイビー・リー・メソッドとYWT
仕事と子育てのスキマ時間に少しでも効率的にタスクをこなすため、様々なタスク管理ツールを試してきました。 直近1年半くらいの期間は「アイビー・リー・メソッド」と「YWT」でタスク管理&振り返りをしています。
次の日にやることを6つ書き出すことで、スキマ時間にやることが明確になります。 そしてリストの項目が少ないので「どれからやろうかな?」という迷いが生じづらいのが良いポイントです。
2022年の振り返りと2023年の方向性 · kapieciiのブログ
しかしこの方法にも弱点があります。日を跨いだタスクの連続性が表現できないので、大きなタスクを細分化した場合に、自分の現在地が見えづらくなります。
一般的なTodoリストに対する不満点
iOSに入っているremindersやMicrosoft TodoのようなTodoリストも使ってはいますが、機能の不足を感じています。 主な不満点は下記の3つです。
- カテゴリ分け
- 状態の可視化
- リスト整理
カテゴリ分け
家事、個人で進めている勉強、1ヶ月程度の短期目標や1年から数年に渡る長期の目標など、Todoリストの項目には様々な粒度が存在します。 しかし、シンプルなTodoリストではタスクの構造化に限界があります。
状態の可視化
- どのタスクが仕掛中で、どのタスクが積み残しなのか?
- どのタスクの緊急度が高く、どのタスクは後回しでもいいのか?
タスクには様々な属性があります。緊急度や現状の状態を可視化したいですよね? 多くのタスク管理ツールは「完了」「未着手」の2択であることが多く、私が表現したい状態の可視化には機能が不足していました。
リストの整理
カテゴリ分けと状態の可視化が上手く機能しない結果、日々増えていく未着手のリストが膨れ上がります。 最終的にはリストの管理を諦めてしまいがちでした。
そしてJIRAにたどり着いた
JIRAを使うことで、私の感じていた不満は全て解消されました。
JIRAの良いところ: Kanban
JIRAにはタスク管理ツールの定番の1つ、Kanbanの機能があります。 Kanbanを使うことで、「カテゴリ分け」「状態の可視化」「リストの整理」も問題が全て解決します。
今使っているKanbanのColumnは下記の7つです。
- Backlog
- Todo
- In progress
- Done
- House work
- Short term
- Logn term
Backlog
優先度が高くないタスクです。やりたいことは、とりあえずBackllogに追加します。
Todo
1週間くらいで対応したいタスクです。
In progress
仕掛中のタスクです。
Done
完了したタスクです。毎週日曜日に完了したタスクをClear(DoneのColumnから非表示にする)しています。
House work
家関連のタスクです。例えば「冬用タイヤに交換する」「固定資産税を納税する」のようなタスクはここに登録します。
Short term
1ヶ月くらいで実行したいタスクです。私は毎月何かしら目標設定をしているので、毎月の目標をここに登録しています。
達成のためのステップをSub taskとして登録します。
Logn term
1年から数年で実行したいタスクです。こちらも達成のためのステップをSub taskとして登録しています。
これらのColumnとタスクの親子関係を使うことで、私が実現したいタスクの構造を表現しています。
Trelloと何が違うの?
有名なKanbanツールと言えばTrelloです。 私がブログを書くきっかけとなったkakakakakkuさんもTrelloを使っています。
#22 「Trello があるので眠れない」 | #omoiyarifm
もちろんTrelloもいいツールなのですが、JIRAのほうが高機能で私の要望に合っていました。 機能が多いといっても無理に全部を使う必要はなく、必要な機能を選んで使えばいいと考えています。 逆に特定の機能を使いたくなったときに「こんな風に使いたいけど機能がない」というデメリットのほうが大きいです。
高機能ゆえに、JIRAは最初の学習コストが高くなります。 おそらくTrelloのほうが直感的に使えるでしょう。 私の場合は仕事でもJIRAを使っているので、学習コストの問題はありませんでした。 というよりもむしろ、「これをしたいけど、機能が無い。JIRAならできるのに!」とストレスを感じてしまいました。
特に期待しているのはJQL
他のKanbanツールとJIRAの一番大きな違いはJQLの存在だと思います。 JQLはJIRAで使えるクエリで、かなり自由に過去のデータを検索することができます。
- Jira クエリ言語 (JQL) で高度な検索を使用する | Jira Service Management Cloud | アトラシアン サポート
- はじめてのJQL 第1回:Jiraでの検索の概要とJQLの基礎 | Atlassian Japan 公式ブログ | アトラシアン株式会社
JQLを書いたことが無くても大丈夫。要望を伝えたらChatGPTが雛形を作ってくれます。 半年後や1年後の振り返りで役立つのではないかと期待しています。
Confluenceとの連携は未着手
JIRAの強みの1つに、Confluenceとの連携があります。
同じAtlassianのツールなので、
「JIRAタスクのドキュメントをConfluenceに書く」、
逆に
「JIRAのタスクをConfluenceで整理する」
など、ツール間で連携できます。
Confluenceも仕事で使っているので、便利さは重々承知しています。 しかし、既存のノート資産がGoogle DocsとObsidianのローカルMarkDownファイルに大量にあるので、移行を躊躇っている状態です。 ノートツールに関しては特に今のツールに不満は無いですし。
最後に
12月から個人のタスク管理にJIRAを導入してみました。 半月と少し運用した結果なかなか良い感触なので、2024年はこのままJIRAを使って個人のタスクを管理しようと思います。
JIRA Cloudは無料で使えます。「お、良さそうかも?」と思ったら、試してみてはいかがでしょうか。