入門カメラで星空を撮影する設定
Aug 8, 2024 23:35 · 1827 words · 4 minute read
夏に星がきれいに見れそうな場所に行く予定があります。 せっかくの機会なので、昔買ったカメラで星空撮影にチャレンジしようと思います。 星空を撮影するための設定を学んだので、整理してメモしておきます。
目次
必要な機材(カメラと三脚)
- マニュアルで撮影設定できるカメラ
- 三脚
星空はカメラの自動設定で撮影するのが難しいです。 そのため、自分でシャッタースピードやF値、ISOを設定できるカメラが必要です。
また、シャッタースピードを10-15秒程度にする必要があるので、手持ちでは撮影できません。 角度を固定する三脚は必須です。
今回私が使う予定のカメラはEOS Kiss x7。 2013年に発売された入門用のカメラなので、新しいカメラと比べるとかなり性能は劣ります。 しかし、条件のいい場所であれば星空の撮影できそうです。
気になるのは標準ズームレンズを使った時のF値の下限が3.5というところ。 後述する設定であればF3.5で対応できると考えていますが、撮影条件によっては設定調整の余地が少ないかもしれません。
三脚は数年前にハードオフで買ったKENKOの三脚。 軽いので持ち運びに便利です。
カメラの設定(ISO感度、F値、シャッタースピード)
撮影条件ごとのF値、ISO、シャッタースピードの設定です。 ISO感度は機種によって耐えられる範囲が変わるので、機種に合わせて調整します。
真っ暗な場合
星や天の川が目視できるくらい真っ暗な場合の設定です。
- ISO感度: 6400
- F値: ~F3.5
- シャッタースピード: 15~25秒
少し町や月の明かりがある場合
- ISO感度: 3200
- F値: F3.5
- シャッタースピード: 15秒
真っ暗な状態よりも少し明るいので、ISO感度を半分にしてシャッタースピードを短くします。 明るすぎたらISO感度を下げたりシャッタースピードを短くし、逆に暗すぎる場合はISO感度を上げてシャッタースピードを長くします。 ISO感度を上げすぎると写真のノイズが多くなります。
町が明るく、明るい星しか見えない場合
- ISO感度: 800~1600
- F値: F3.5
- シャッタースピード: 10~15秒
大都市近郊で星がギリギリ見える場合
- ISO感度: 400
- F値: F3.5
- シャッタースピード: 10秒
その他の設定
ISO感度、F値、シャッタースピード以外の設定です。
- 手振れ補正をoffにする
- 手振れ補正が逆にブレの原因になる
- マニュアルでピントを合わせる
- 星は暗いのでAFは使えない
- RAWで保存する
- 星空撮影はあとでレタッチすることが多い
- 2秒タイマーで撮影する
- シャッターを押した時のブレを防ぐ
- カメラを真上に向けたい場合は、カメラの設置向きと三脚の前後を逆にする
- ホワイトバランスは寒色系がおすすめ
- White Balance 3800K、白色蛍光灯あたりの設定
- 長秒時露光のノイズ低減をoffにする
- ノイズ低減に時間がかかる割にはノイズ低減の効果が少ない
- この機能をoffにして枚数を稼ぐという作戦もある
- できるだけ広角を使う
- 望遠にすればするほど、地球の自転によって星が点から線になりやすい。
- ピクチャースタイルで風景やビビッド系を選択し、コントラストを最大にする
- Cannonの場合は「風景」「コントラスト+4」など
設定の調整
明るすぎたらISO感度を下げたりシャッタースピードを短くし、逆に暗すぎる場合はISO感度を上げてシャッタースピードを長くします。 ISO感度を上げすぎると写真のノイズが多くなります。 ノイズがひどい場合はできるだけISO感度を下げてシャッタースピードとF値で明るさを稼ぎます。
良い撮影条件
星を撮影する場合、周りが暗い方がきれいに撮影できます。月が小さかったり、新月の夜が写真撮影には適しています。
ピントの合わせ方
星は暗すぎてAFではピントが合わないので、MFでピントを合わせます。
ライブビューが使える場合
フォーカスリングを回して、星が一番小さくなる場所に合わせます。 できるだけ画面の中央でピントを合わせます。
ライブビューが使えない場合
試し撮りしながら少しずつピントを合わせます。
最後に
学んだ情報をざっとまとめました。撮影当日までピントを合わせる練習をしてみます。 きれいな写真が撮れるといいな。